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【決算報告】2021年度「一般社団法人 福山シティクラブ」第6期 決算報告について

平素より、福山シティフットボールクラブの活動にご理解賜りまして誠にありがとうございます。

この度、福山シティフットボールクラブを運営しております一般社団法人 福山シティクラブの理事会にて、第6期(令和341日~令和4331日)事業報告及び決算書類報告を行い、承認されましたので、下記の通りご報告させていただきます。

 

[1]経営数値に関する分析

2021年度の営業収入は1億4,569万円(前年対比+289.7%)、営業費用は1億2,434億円(前年対比+302.4%)、営業利益は2,135万円(前年対比+2,773%)で着地し、創業より6期連続の黒字経営を達成することができました。

常日頃よりクラブを支えてくださるパートナー企業様及び関係団体様、どのような状況下においても共に闘ってくださるファン・サポーターの皆様には改めて心より感謝申し上げます。

2020年に突如襲った新型コロナウイルス感染症の影響により、クラブは資金ショート寸前まで陥り、経営難を救って下さったのが全国からのクラウドファンディングによる支援でした。そこからクラブは経営難を乗り越え、天皇杯でベスト6まで進出することができ、地元企業様や自治体からの多くのご支援に繋がる運びとなりました。クラブを応援いただいているパートナー企業総数も800社(金銭によるサポート企業様は200社)を超え、Jリーグ参入に向けてより一層の経営基盤の強化を図って参ります。

しかしながら課題も多く、Jリーグ所属クラブにおける収益構造は、スポンサー収入、チケット収入、グッズ収入の3本の柱で構成されており、現在地域リーグに所属する弊クラブは、チケット収入が無いため(観戦料無料)、スポンサー収入及びグッズ収入に頼らざるを得ない状況です。

営業収入に対するスポンサー割合が全体の84%を占めている(グッズ収入は7.5%)現状、今後はスポンサー収入を上げていくことと同時に、スポンサー収入に依存しない新たな仕組みの構築は急務であると考え、今後の成長戦略を下記のとおり報告させていただきます。

 

[2]今後の成長戦略について

◆事業ポートフォリオの拡張
スポンサーに頼らない経営の本質は、収入の柱を1本だけではなく、2つ3つと増やしていくことだと認識しております。そのために地域経済圏と連携を図り、新たな収入源の構築を目指してまいります。
・企業版ふるさと納税の仕組み構築(自治体連携強化)
・積極的な施設への投資
・指定管理事業への挑戦

◆ファン・サポーターの増加及び顧客満足度の向上
スタジアム来場者やスクール会員、またパートナー企業様など地域密着型クラブとして地域の皆様が観戦または利用したくなるサービス作りとホームゲーム運営を目指します。
・各世代に考慮した集客チャネルを活用し、観戦者増加を目指す
・老若男女が楽しめる試合の企画運営を行い、離脱率低下を目指す

 ◆デジタルを活用した適切なマーケティング戦略(CRM戦略)
スタジアム来場者、スクール会員、ファンクラブ会員、グッズ購入者などの顧客情報をWEB上で管理し、カスタマーに合った適切な施策を行い、顧客満足度の向上に繋げてまいります。
・スタジアムに何回来場されたのか?来場回数の多い世代は?グッズ購入回数は?グッズの売れ筋は?これらの項目をデータで読み取り、デジタルマーケティングの専門スタッフが現状把握から分析までを適切に行い、より良い施策へと展開する

 ◆非営利型一般社団法人を活用した公益事業の展開
非営利法人による「非財務的価値」に着目し、地域密着型クラブ非営利法人とのパートナーシップ自体が日本型CSRとなる位置づけとして、地域貢献を担う企業や自治体との連携を図ります。
・総合型地域スポーツクラブへの申請
・独立行政法人日本スポーツ振興センター助成金の活用
・非収益事業(非課税)による税制優遇措置の活用
・会員制度を活用した運営資金の調達

 

[3]トップチームについて

昨シーズンは、新型コロナウイルス感染症の影響によって昇格が見送られ、昨シーズン同様に2021シーズンも広島県社会人1部リーグを闘う難しいシーズンとなりましたが、結果は、リーグ戦7戦7勝(68得点 / 0失点)、入替戦も2戦2勝の完全優勝で中国社会人リーグへの昇格を掴み取ることができました。

トレーニングマッチも含めた2021シーズンの最終戦績は40戦32勝2分6敗(175得点 / 38失点)で、上位カテゴリー相手にも互角以上の闘いができ、結果はもちろんですが、戦術理解や選手個々の成長を強く感じることができたと実感しております。

結果を導く要因の一つとして、エグゼクティブパートナーである株式会社SHIFT様のサポートによって3つのデジタルデバイスを導入させていただき、FOOTBALLを目視や感覚的な「感性」から、数値という「ロジック」への落とし込みができたことがダイレクトに強化へと繋がりました。

 

[4]最後に

2022年度は「2030年にJ1で優勝争いをするための全ての土台を構築する勝負の年」と位置づけ、Jリーグ百年構想クラブの申請を目指して準備を進めております。

チームも中国社会人リーグを首位(2022年7月末現在13試合10勝2分1敗)で折り返し、JFL昇格に向けて(JFLへの道のりはコチラ)、より一層の成長と強化を図って参ります。

最後になりますが、これまで以上に地域密着の精神を持ち、スポーツを通じて地域社会に貢献することはもちろん、地域経済の活性化及び地域課題の解決にも寄与できるクラブを目指して精進してまいりますので、これからも福山シティフットボールクラブの活動を温かく見守っていただけると幸いです。

ご拝読いただき誠にありがとうございました。
今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

 

Ambitious Football
福山シティフットボールクラブ
代表 岡本 佳大