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【決算報告】2022年度(令和4年)「一般社団法人 福山シティクラブ」第7期 決算報告について

平素より、福山シティフットボールクラブの活動にご理解賜りまして誠にありがとうございます。

この度、福山シティフットボールクラブを運営しております一般社団法人 福山シティクラブの理事会にて、第7期(令和4年4月1日~令和5年3月31日)事業報告及び決算書類報告を行い、承認されましたので、下記の通りご報告させていただきます。

 

[1]経営数値に関する分析

2022年度(令和4年)の営業収入は1億4,219万円(前年対比97.6%)、営業費用は1億3,655億円(前年対比109.8%)、経常利益は557万円(対売上高比率3.92%)、当期純利益は867万円(対売上高比率6.10%)、自己資本比率55.1%で着地することができました。

このような経営ができているのも、常日頃よりクラブを支えてくださるパートナー企業様及び各種関係団体様、どのような状況下においても共に闘ってくださるファン・サポーターの皆さまのおかげです。改めまして心より感謝申し上げます。

[2]Jリーグ参入に向けた準備について

◆新法人の設立について
昨年はJリーグへの本格参入に向けた準備(Jリーグライセンスの申請)として、新法人を設立いたしました。トップチームは株式会社で運営し、その他アカデミーや施設等は今まで通り非営利型の一般社団法人にて運営してまいります。

隆旗株式会社(Ryuki Co.,Ltd.)※新法人
・トップチーム運営
※社名の由来:一番高いところに旗を隆てる=J1優勝を目指す

一般社団法人 福山シティクラブ
・アカデミー運営
・サッカースクール運営
・カラダづくり教室運営
・福山シティソサイチクラブ運営
・英数学館高校サッカー部 委託運営
・エヴォルヴィンフットボールフィールド運営

◆Jリーグ百年構想クラブの申請取り止めについて
これまで「Jリーグ百年構想クラブ」への申請準備を進めてまいりましたが、Jリーグの入会条件から外れJ3ライセンスの取得に支障が無くなったため、申請を取りやめますことをご報告いたします。
引き続き、Jリーグの理念に沿った活動を行い、地域に愛され必要とされるクラブ運営を心がけてまいります。

◆ホームタウン福山市との関係性について
2022年10月7日付で福山市から公的支援文書を提出いただきました。
支援文書の内容は、Jリーグの理念に賛同し、福山シティFCのJリーグ入会を目指す活動を支援していただく内容となっております。主な支援内容は下記の通りです。

①積極的な広報活動の推進
②市民をあげて応援する機運の醸成
③練習場及びホームスタジアム整備に向けた協力
④試合開催における協力
⑤ホームタウン活動への支援

私たちは、福山市の掲げるビジョンに共感し、スポーツを通じてまちの価値向上に資する取組みを引き続き行ってまいります。

◆スタジアムについて
現在、ホームタウン内(福山市)の既存施設にはJリーグ基準を満たしたサッカースタジアムがありません。竹ヶ端運動公園陸上競技場は、Jリーグ基準を満たすための改修費だけで約20〜30億円(Jリーグ試算)ほどかかる見通しです。クラブの想いとしましては、福山市にサッカー専用スタジアムを新設する方向で歩みを進めて参りたいと思いますので、是非皆さまのお力添えもいただけますと幸いです。2023年度内を目処に、まちの象徴となるサッカー専用スタジアム建設を目指すための計画をご報告させていただきます。

[3]今後の成長戦略について

経営課題の一つとして挙げられるのが、営業収入におけるスポンサー割合が全体の約80%を占めている現状にございます。リーグ所属クラブの収益構造は、スポンサー収入、チケット収入、グッズ収入、放映権収入(分配金)で構成されており、現在地域リーグに所属する弊クラブは、チケット収入や放映権収入が無いため(観戦料無料)、スポンサー収入及びグッズ収入に頼らざるを得ません。今後はスポンサー売上を上げていくことと同時に、スポンサー収入に依存しない新たな収入源の構築=事業ポートフォリオの拡張を目指してまいります。

・エヴォルヴィンフットボールフィールドの施設運営(貸出や大会イベント企画運営)
・クラブハウス内にあるジムを活用したパーソナルトレーニング事業
・企業版ふるさと納税による市外県外に本社を構える企業様からのご寄附
・SDGsプロジェクト

また、ガバナンス及びコンプライアンスを強化する観点から、運営法人内に経営管理本部を発足させ、各士業先(弁護士・税理士・社会保険労務士・司法書士)との顧問契約を締結しました。最優先に取り組んでいるのが、チームを支える事業本部の人事制度(等級制度・評価制度・賃金制度)の構築です。働く社員やスタッフが将来設計を立てやすく、自身の成長や成果が適切に給与に反映され、持続的な業績向上実現してまいります。

[4]最後に

2022シーズンは「JFL昇格」「天皇杯でJリーグクラブを2度撃破」「全国社会人サッカー選手権大会で日本一」と3つの目標を掲げて闘いましたが、ひとつの目標も達成できずに今シーズンを閉幕しましたこと、クラブとして重く深く受け止める次第でございます。

2023シーズンは「JFLへ昇格しなければならない勝負の年」と位置付けており、チーム強化はもちろん、運営面でもより多くのファン・サポーターの皆さまに私たちの試合を観戦にいただき、地域の機運を高めていきたいと思っております。

そして、7月末には念願の「エヴォルヴィン フットボールフィールド」が竣工しました。市民の皆さまがスポーツをより身近に楽しめる新たな拠点 =「みんなのグラウンド」として、多世代の方々が集いスポーツや運動を気軽に楽しめるグラウンド運営を心がけてまいります。

最後になりますが、これまで以上に地域密着の精神を持ち、スポーツを通じて地域社会に貢献することはもちろん、地域経済の活性化及び地域課題の解決にも寄与できるクラブを目指して精進してまいりますので、これからも福山シティフットボールクラブの活動を温かく見守っていただけると幸いです。

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

 

『すべての人に「生きる勇気」と「明日への活力」を。』
一般社団法人 福山シティクラブ
代表理事 岡本 佳大