クラブ代表の岡本 佳大より、2025シーズンの「トップチーム強化方針」についてご報告いたします。
平素より、福山シティフットボールクラブの活動にご理解、ご声援を賜りまして誠にありがとうございます。
地域CL予選ラウンド敗退から、約1ヶ月が経過しました。
切り替えて前に進まなければ…
頭の中では分かっていながらも、心が追いつかない。
そんな日々が暫くつづいておりました。
しかし、クラブを応援してくださる皆さまからの心温まるメッセージやお電話によって再起することができ、昇格するまで絶対に諦めず挑戦を続ける覚悟が決まりました。
「2024シーズンの振り返り」及び「トップチーム強化方針」について、下記にてご報告させていただきます。
2024シーズンの振り返り
獅子奮迅の如く、JFL昇格を掴み取る為に、今シーズンのチーム強化と選手補強のポイントは二点ありました。
まず一点目は、「更なる質の向上」でした。
球際で負けない、ヘディングで競り勝つ、90分通じて走りで勝つ、1vs1の攻撃の場面ではドリブルで抜き、守備の場面では絶対に突破をさせないなど、個の武器を持った選手(=質の向上)を中心に積極的な補強を行ってまいりました。
そして二点目は、「苦しい時にこそ自分たち自身で考え判断し、困難を乗り越えて勝利を掴み取る力を育む」ことでした。
過去2シーズンの地域CLを振り返った時に、常識や経験が通用しないカオスな大会だからこそ、最後はピッチ上で闘う選手たち自らの責任で瞬時に判断して決断しなければならない。その強い覚悟を持った選手たちの集合体がひとつになった時に、チームとしての機能が最大化されると信じて今シーズンをスタートさせました。
結果は、中国サッカーリーグを3連覇し、天皇杯では当時JFL上位に位置していた沖縄SVに3-0で勝利。課題はありつつも、着実にJFL昇格に向けて積み上げを感じていました。
しかし、最低限の結果が出ていたからこそ、シーズン当初から不透明になっていたチーム内(強化・現場スタッフ・選手)の連携不足やコミュニケーションエラーが徐々に表面化され、昇格争いをするチームの雰囲気ではなくなり、結果として全社本戦では3年連続1回戦敗退という不甲斐ない結果となりました。全社後にチーム内の溜まっていた膿を全て出さなければいけないと思い、クラブとしてできる最後の決断として体制変更に舵を切りました。
体制変更が功を奏し、チームの雰囲気と選手たちの意識は劇的に変化して挑んだ地域CL予選ラウンド。多くのチャンスをつくり、沢山のシュートを放ち、ボールも支配していたにも関わらず、予選ラウンドを突破することはできませんでした。
3日間で3試合という脳も心も身体も極限の状態になる大会だからこそ、個人の質が高ければチームワークをも凌駕して必ず突破できると考えて挑んだ今シーズンでしたが、個人の質や能力だけに偏っても昇格は果たすことができず、個人の質とチームワークや一体感とのバランスが必要だと深く学んだシーズンとなりました。
個人の質は地域CLに出場したチームを俯瞰して見ても決して劣らない頼もしい選手たちが揃っています。その選手たちをより成長させ、チームに一体感をもたらす事ができる最高の監督が来シーズンは備後福山の地に戻ってくることになりました。
トップチーム強化方針について
《小谷野 拓夢 氏の監督招聘に関して》
2020〜2022シーズンに、トップチームの監督を務めた小谷野 拓夢 氏が、2025シーズンよりトップチームの監督として指揮を執ることに決定しました。
上記で述べたとおり、2024シーズンの課題を改善し、さらに選手たちの成長をサポートできる素晴らしい指導者として小谷野氏にオファーを出させていただきました。
JFL昇格を掴み取る為、選手・スタッフと円滑なコミュニケーションを取りながらプレーモデルの再構築、そしてブラッシュアップができる最高の監督とともに、来シーズンこそは必ず、悲願のJFL昇格を掴み取ります。
《小谷野氏の強化本部トップチームダイレクターの兼任について》
まずはじめに、福山シティFC強化本部は、トップチームからアカデミーまで一貫したプレーモデルで運用しています。
この度、2025シーズンに向けて、強化本部体制を再編成しました。
今シーズンまではGM 樋口 敦がトップチームダイレクター及びアカデミーダイレクターをすべて兼務しておりましたが、3年連続で地域CLを敗退した責任を取るため、今シーズンをもちましてトップチームダイレクターを退任(GM及びアカデミーダイレクターは継続)いたします。
後任として、小谷野氏にトップチーム監督と強化本部トップチームダイレクターを兼任していただきます。
※小谷野氏はトップチーム監督との兼務の為、新たに強化担当を配置してトップチームダイレクターの仕事の一部をサポートする予定です
小谷野氏が持つガイナーレ鳥取での強化部職を務められた経験や知見、そしてサッカー界への幅広い人脈を武器に、トップチーム強化方針の策定から、選手・スタッフの選定までを一任する事により、クラブが掲げる「攻守において主導権を握るFootball」を体現することができると判断いたしました。
Jリーグ参入に向けて、強化本部を中長期的に再構築することで、我々のフットボールフィロソフィーである「Ambitious Football」をより体現化し、勝つためのチームづくりに励んでまいります。
JFL昇格に向けた強化プランについて
「JFL昇格に向けたチームづくり」
90分間通じて試合を「支配」できるチームを目指す
>支配とは=自分たちがやりたいプレーをする、そして相手がやりたいプレーをさせないことを指す
↓
それは、チームとして全員が同じ「共通認識」をもってプレーすることで実現可能になる
↓
そのために、日頃のトレーニングから状況に応じた最適なプレーを選べる「賢さ」を鍛える
↓
さらに、グループ・個人に細分化した指導をしてチームと個人の成長を促していく
「鬼門の地域CLを突破するために」
①得点機会をつくる
>自分たちの力でゴールをこじ開ける創造性を磨く
②失点機会を減らす
>相手にシュートを打たせない、ペナルティエリアに侵入させない
③セットプレーの緻密化
>ゴールに直結するからこそ、徹底して強化する
最後に・・・
クラブ創設当初から変わらぬ理念の元、どんな時もクラブを信じて共に闘っていただいているパートナー企業さま、ファン・サポーターの皆さま、福山シティFCに関わるすべての皆さまの温かいご支援とご声援があり、ここまで止まることなく歩みを進めることができました。選手・スタッフ一同、改めて心より厚く御礼申し上げます。
今の私たちにとって、「小谷野 拓夢」という漢は、「暗闇を照らす一筋の光」であり、福山シティFCが描く大きな夢を共に切り拓く戦友、そして同士のような存在です。
小谷野 拓夢 監督とともに、来シーズンこそ悲願のJFL昇格を掴み取ります。
福山シティフットボールクラブ
代表 岡本 佳大