平素より、福山シティフットボールクラブの活動にご理解いただきまして心より感謝申し上げます。
伊藤圭斗選手につきまして、契約満了に伴い、来季の契約を更新しないことになりましたので、お知らせいたします。
▼プロフィール
【氏名】伊藤 圭斗(いとう けいと)
【生年月日】1993年12月04日
【身長/体重】165cm/62kg
【ポジション】MF
【出身地】鳥取県
【サッカー歴】
SC鳥取プエデU-15→作陽高校→桃山学院大学→ヴィアティン三重→バンディオンセ加古川
▼選手コメント
まずはじめにあらかじめ長くなることをご了承下さい。興味のない方はここで閉じましょう。
福山でサッカーをしよう。そう決めたのは2020年1月でした。当時の私のプレーを見て、それが小谷野監督の目指すサッカーの1部にフィットする。そう評価され、その上で福山シティFCの辿っていくベクトル、福山の未来について綿密に練られた壮大な計画を語ってくださった岡本代表からのオファーを受け、長くないであろうサッカー人生をかけて、相応の覚悟をもってやってきました。
そこから1年弱たった今、福山シティFCを去る決断をしました。コロナ禍で多くのチームが甚大な影響を受け、福山シティFCも例外なく危機に陥りました。そんな中でも経営陣は選手に嘘偽りなくピンチであることを細かく説明し、共に戦うことを求め、前を向き乗り越えてきました。そんなこのクラブに未来を感じて仕方がありません。そして、結果がついてきている。この事実に必然性すら感じるようになりました。知名度という点でも最も伸びているチームといっても過言ではありません。
加入当初より、ぐんぐんと完成度を高めていく小谷野サッカー。戦術理解の高い選手が多いからこそ、日々の積み重ねが威力を増しています。そういう私もチーム内で上から数えた方が早い年齢でありながら、学ぶことばかりでした。監督は年下でありながら、やたら説得力のある言葉と、自信に溢れたゲームプラン、物怖じしない堂々とした立ち振る舞い、大学卒業したての23歳には思えませんでした。一方で私がふと思ったことを言ってみると、素直に聞き入れ、取り入れてくれる柔軟さまで兼ね備えており、憎らしさすら感じました。そんな監督のもとで毎日のように共に汗を流したチームメイト。若い選手が多い分、目に見えないギラギラを日々感じていました。当たり前のように身体作り知識を有し、口に入れるもの、そのタイミングひとつにこだわりを持ち、もちろん要求も高く、真っ直ぐ向かってくる奴に感化されまくりでした。逆に客観的に現状を捉え、そこそこに的確な言動を取れるようになっている自分を感じることもでき、少しばかりでも大人になったかなと思える場面にも遭遇することができました。とにかく毎日の練習が刺激的で、意味を感じる内容の濃いものでした。
そんな毎日の練習がスムーズに進むように、選手に少しの負担も掛けないように、徹底的に管理し見えないところで全力を尽くしてくださったマネージャー、トレーナーは選手同様、むしろそれ以上にチームにとって欠かせないピースです。いくら上の人の指示であろうと、彼らがいなければ成り立たないと感じるほどチームへの貢献度は高いです。やってもらうこと、これが当たり前になってはいけないと、何度も自分に言い聞かせました。もちろん人間だからミスのひとつやふたつあるけれど、素直にすごいとか、ありがたいなと思える心は幾つになっても、どんな状況であろうといつまでも持っていたいと思わせてもらえました。なかなか言葉にできなかったけど本当に感謝しています。
私自身、クラブへの貢献は小さく、思い描いていたようなシーズンを送ることは出来ませんでしたが、少しでも必要として下さったこと、こんな私を応援してくださったこと、本当に幸せだと感じています。福山シティFCに関わる全ての皆様、本当にありがとうございました。今後のさらなる発展、大いに期待しています。1シーズンでしたがこのクラブに所属できたこと誇りに思います。
最後にいつも私のことを応援してくださっている皆さま、多少気にしてるよっていう方。なかなか活躍する姿をお届けできずに、申し訳なく思います。今年は心折れそうな瞬間もありましたが、皆様の支え、存在があったからこそ最後までやり切ることが出来ました。本当に本当にありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いします。
今回下した決断が間違っていたと後悔しないよう、自分が決めた道の真ん中を堂々と歩めるよう、目の前にある1日を大切に、全力で楽しんでいきます。
長々と失礼致しました。ではまた。